「蓬莱軒」の系譜!名古屋の隠れた名店「東谷山 八勝」で味わうカリふわひつまぶし
「いろはとあさきの父」がお届けする名古屋グルメ探訪。2025年3月21日、名古屋が誇るソウルフード「鰻」を味わうべく、守山区に位置する「東谷山 八勝(とうごくさん はっしょう)」へ。時刻は12:00。このお店は、ひつまぶしの代名詞とも言えるあの伝説の名店で修行を積んだ店主が営む、まさに「隠れた名店」です。

名古屋の鰻の聖域を求めて
名古屋で「八勝」と聞くと、高級料亭「八勝館」を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、ここはそれとは全く異なる、真の鰻好きが愛する聖域です。派手な広告宣伝なしに絶大な人気を誇るその秘密は、どこにあるのでしょうか。極上の食感と洗練されたタレへの期待に胸を膨らませて、お店に向かいます。

この記事で、名古屋最高の隠れ家鰻をご紹介!
この記事では、私が実際に訪れた「東谷山 八勝」の魅力を徹底解剖!「蓬莱軒」から受け継ぐ伝統の技、「カリふわ」食感の真髄、そして気になるボリューム感まで詳しくレポートします。「名古屋で本当に美味しいうなぎが食べたい!」「ひつまぶしならどこがおすすめ?」という方、必見です!
「蓬莱軒」の系譜という、強力なブランド資産
「東谷山 八勝」は、その所在地からもわかる通り、真の意味で**「隠れた名店」**というパラドックスを体現する鰻専門店です。この店の最も重要な資産は、店主がひつまぶしの代名詞「あつた蓬莱軒」で修行を積んだという経歴。この「蓬莱軒の系譜」が、初めて訪れる客に対してさえ、品質と特定の調理哲学を暗黙のうちに保証してくれます。
ちなみに、名古屋にはこの店とは全く異なる、国の重要文化財に指定された高級料亭**「八勝館(はっしょうかん)」**が存在します。この名称の類似性が混乱を招きますが、当店の魅力は格式高い料亭とは一線を画す、鰻の味とボリュームへの**実直なこだわり**にあります。


究極の食感「カリふわ」と、蓋が閉まらないボリューム
「東谷山 八勝」の鰻は、レビューで繰り返し称賛される**究極の食感**が特徴です。「表面はしっかり、カリッと焼き上げてあり、中はふんわり」という、まさに「蓬莱軒」で完成された焼きの技術の真髄を体現しています。
- タレの妙:タレは甘さ控えめでキレがあり、鰻の風味を引き立てることに主眼を置いた洗練されたバランス。ただし、「再訪時にタレが多すぎた」という指摘もあり、味のバラつきには注意が必要です。
- 圧倒的なボリューム:客が支払う価格を上回る満足感を提供します。特にひつまぶしは「蓋が閉まらないぐらいぎっしり」「鰻は二層なので堪能できる」と、その寛大なボリュームが最大の魅力の一つです。


道程と目的地:立地、雰囲気、そして心得
この店の立地は、まさに「穴場」。愛知環状鉄道の高蔵寺駅から徒歩約18分、車でも「急な坂道を上った所にあるお店」や「山の中にある」と表現されるように、アクセスの困難さがその隠れ家的なペルソナを際立たせています。
しかし、この不便さは、食体験を一つの**「巡礼」**へと昇華させ、価値を心理的に高める強力な資産です。店内に一歩入ると、外の喧騒とは対照的に落ち着いた空間が広がり、個室も用意されているため、心穏やかな食事を楽しめます。
利用者の心得として最も重要なのは、「予約が絶対に必要である」という暗黙のルールです。「ご予約分で鰻完売」という看板が出ていたというエピソードがあるほど、圧倒的な需要を誇るため、事前の予約は必須です。

訪問計画のための実践ガイド
「東谷山 八勝」を訪れる際の具体的な情報です。
- 所在地:愛知県名古屋市守山区上志段味東谷2109-1468
- アクセス:愛知環状鉄道 高蔵寺駅 南口より徒歩約18分。車での訪問が現実的です。
- 駐車場:敷地内に駐車場が完備されています。
- 営業時間:ランチ11:30~14:30、ディナー17:00~20:30(要確認)。定休日は毎週水曜日です。
- 価格帯:昼は3,000円~4,999円、夜は3,000円~5,999円が目安。ひつまぶしは3,500円、うなぎ丼は3,100円など。
- 決済方法:クレジットカード(VISA, Master, JCB, Amexなど)での支払いが可能です。

まとめ:東谷山 八勝は、わざわざ旅する価値がある
名古屋の隠れた名店「東谷山 八勝」は、その「蓬莱軒の系譜」という確かな技術を背景に、**「カリふわ」という究極の食感、洗練されたタレ、そして蓋が閉まらないほどの圧倒的なボリューム**という、強力な価値提案をしています。
単なる安さではなく、品質、量、そして名声という要素が特異な形で組み合わさることで、驚異的なコストパフォーマンスを生み出しています。
アクセスの困難さはありますが、「予約必須」という暗黙のルールをクリアし、わざわざ足を運んででも体験したい、まさに名古屋が誇る鰻の聖域です。心と舌を満足させる極上の一杯を、ぜひ味わってみてください。


